Zürichに着いて1週間が経ちました。生活してみて驚いたことを何点か。
物価が高い
これは着く前から分かっていたことですが、生活に関わる物を含めて全て高いです。何でも、国内の農産業を保護するために、日本人からすれば異常ともいえる関税をかけているからだとか。TPPの議論で揉めている日本の農産業関連の方は、少しこちらで暮らしてみると、何か考えが変わるのでしょうか。
大学の食堂でさえ、最低1500円程度かかってしまいます。一番安いメニューのところに列が出来ているのを見て、何か上の人は思うことがないのでしょうか。
英語が通じる
Zürich Cantonでは、外国人の割合が30%と、連邦内でも群を抜いて外国人率が高くなっています。こうしたInternational Cityという背景を受けてか、街の中の人はほとんど全員が英語を理解します。卵が先か理論ではありますが、東京も2020年に向けて、もう少し見習うことがあるように感じます。
とは言え、細かい表記は全てドイツ語なので、多少は理解しないと苦しいと思います。一応はドイツ語を勉強してから来たので、少し分かるつもりですが、それでもスマホの翻訳機能に頼りっきりです。
朝晩の寒暖差
アパートが山腹にあることにもよりますが、昼間が20℃を超えていても夜は10℃をきり、寝ている間に風邪を引きそうになります。街中でコートを着た人と半袖の人が並んでトラムを待っている光景は少し滑稽です。
あと、乾燥していることもあってか、全く汗をかきません。アトピー持ちには意外と住みよい気候なのかもしれません。物乞いが臭くないのは海外に行くたびに驚きますが、これは気候のせいなのでしょうか。
(今のところ)安全
気をつけていることもあるのかも知れませんが、かなり安全です。10時以降はシャワーを浴びるなと、よく言われていることもあり、遅くまで出歩いていないからなのですが、これまで危険な目に遭ったことがありません。トラムが走っているところはまず安全な気がします。トラムの中も綺麗で、Wienに比べても安全だなあと感じます。在留届を出しはしましたが、数十年住んでいる人も、一度も外務省から連絡が来たことがないと言っていたとおり、何も起きはしないのでしょう。
あと、食べ物と水が安全というのは、生活していく上で安心な点ではあります。水道水は硬水ではあるものの、問題なく飲めますし、街中にある泉の水も出口からなら飲めるというのは驚きです。水力が国の電力の60%を担っているという理由がよく分かります。
日本人が優遇されない
VISA無しで入れたところまではいいのですが、Residence Permitのカードが発行されるまで1ヶ月以上かかるようです。何でも、Biometric登録(要は指紋登録)に時間がかかるらしく、Kreisbüroに行っておしまいと言うわけではなくなったようです。月末にImmigration Officeに行って登録してくるので、それから2,3週間はかかるとか。EU圏の人ならばもう少し早く終わるという話も聞くので、日本人がそこまで優遇されていないのは残念です。VISA無し渡航に関して。他国の外交官並みの優遇を受ける日本国籍ですから、このあたりは改善を要求したいです。
その他
あとは、上にもチラッと書きましたが、Noise Pollutionを避けるために夜遅くにシャワーを浴びるなとか、日曜と夜中のゴミ出しは厳禁といった事を良く聞きます。ただ、ウチのアパートはあまり気にせずにみんなしているようなので、郷に入り手は郷に従えなのでしょうか。洗濯機と乾燥機も地下室にあるのを予約制でうんたらとは言いますが、あまり皆予約せずに使っているようです。これは、スイスの中でもリベラルなZürichならではなのでしょう。
今のところ、ホストの先生と秘書さんが異常なまでに良くしてくれているので、全く困ったことがありません。さては、仕事をしっかりしなさいと言うことだな・・・そりゃそうかw