1

先日、口座を開設してきました。その際に対応して下さった銀行員の方の数字の書き方にびっくり。数字の"1"の上のヒゲが長い不思議な書き方をするのです。
Nummer
これは、その方のものではないのですが、同じく1のヒゲが長くなっているのが分かると思います。銀行員さんはこの数倍ヒゲが長く、縦線がもはやお飾りとなっていました。
このように、所違えば、アルファベットの書き方も変わってくるようです。パソコンのフォントはどれも綺麗なのに、何故か手書きになるとどの国もキチャナイ字を書くのですね。字数が少ない分、汚い字でも判別できるから、問題ないのでしょうか。もしくは、美的センスの違いなのでしょうか。(であれば、パソコンのフォントのような字を書くのが当然なのだと思うのですが・・・)
美的センスという点では、中国人の感覚では、縦長で細い字の方が綺麗に見えるそうです。ロゴの字はいわば顔ですから、そこに美的センスが現れるでしょう。例えば、
SJTU
Air China
正直、日本人の感覚では、太くてドッシリした字の方が堂々としていて綺麗に見えるのですが・・・
同じく、漢字文化圏ですが、繁体字な台湾ではどうでしょう。
Mandarin
BOT
China Air
日本と中国の間という所でしょうか。韓国は残念ながら漢字を棄ててしまったので、ロゴに字が入っているようなところがすぐには見つかりませんでした。とはいえ、今時日本の会社も毛筆ロゴを棄ててしまっているので、なんとも言えないところですが。
毛筆ではないですが、ぽい所でいうと、ダイアモンドグループとかでしょうか。
ME
MHI
うーん、渋い。御手洗流というそうです。尤も、最近はもうこのロゴではないようですが。この時代は大戦前後のセンスを引き継いでいるようです。
蝙蝠
そのあと、ゴシック体の時代が到来します。
日石
MO
ME
National
このあたりになってくると、写研書体の時代が訪れます。
バルサン
パブロン
確か、このあたりは時代の流れをモロに受けたデザインでしょう。日本人にノスタルジーを感じさせる良いフォントですね。
さて、極端に話が飛びましたが、何が言いたいかというと、美的センスと言うのは時代・国を隔てて変わるという事です。とりわけ、はやりすたりというのは世の常ですから、仕方ありません。
ただ、手書きの字に関する美的センスはそこまで変わらないはずです。最近の日本人は手書きの字が極端に汚いですが、それが美しいとされる時代は来るのでしょうか。私はそうは思いません。ただ、綺麗される字を書ける人が減っているだけで、綺麗とされる字の形は大きく変わりはしないはずです。字だけではなく、清く・正しく・美しく、これが重要なことなのだなとこちらで数字を見かけるたびに思うわけです。